【殿堂入り】エドガー・マルティネスのWARを紹介!イチローの盟友の指名打者の通算成績、DHとしての活躍を紹介

【殿堂入り】エドガー・マルティネスのWARを紹介!イチローの盟友の指名打者の通算成績、DHとしての活躍を紹介 WAR

※本記事にはPR(アフィリエイト広告)が含まれます

メジャーリーグを語るうえで欠かせない指標のひとつが「WAR(Wins Above Replacement)」です。

WARは、ある選手が「控え選手と比べて何勝多くチームにもたらしたか」を数値化した総合評価で、打撃・守備・走塁すべてを含めて比較できる点が大きな特徴です。

皆様の中には、

  • そもそもWARって何?
  • エドガー・マルティネスのWARを知りたい!
  • エドガー・マルティネスって正直どれくらい活躍してるの?

という疑問を抱えている方はいらっしゃるはず。

そこでこの記事では、WARの定義やfWARとrWARの違い、メリットと限界を整理したうえでエドガー・マルティネスのシーズン別・通算成績を具体的に解説します。

この記事で紹介するセイバーメトリクスがMLBの「常識」になったのかを歴史と実例で語れる人は多くありません。私が入門書として読んだのが、実話をもとに書かれた「マネーボール」です。「マネーボール」はAudibleで音声でも聴けるのでぜひ次の画像をタップしてみてください。

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セイバーメトリクスの概要

セイバーメトリクスは、野球の成績を統計学的に分析し、選手の真の価値を数値で可視化する手法です。従来の常識を覆し、OPSなど新たな評価指標を生み出しました。

  • セイバーメトリクスと歴史
  • セイバーメトリクスの指標
  • セイバーメトリクスを普及させた実話「マネーボール」

セイバーメトリクスと歴史

セイバーメトリクスは、1970年代にアメリカの野球史研究家ビル・ジェームズによって提唱されました。名称は「Society for American Baseball Research(SABR)」と「metrics(測定)」を組み合わせた造語です。

当時は、打率や打点が選手の価値を決める主な指標でしたが、ジェームズは「出塁することこそが得点につながる」と主張し、出塁率や長打率を重視する分析を導入しました。1977年に発表した「Baseball Abstract」シリーズは、従来の野球観に一石を投じました。

ジェームズの研究は、バントや盗塁が必ずしも得点に結びつかないことを統計的に示し、戦術の再考を促しました。例えば、あるチームが送りバントを20回試みた場合、得点効率は約10%低下するといったデータが発表されています。

ジェームズの考え方は当初こそ批判を受けましたが、後に多くの球団が彼の分析を参考にし、現代野球の根幹を成す理論となりました。数字によって感覚や経験に頼らない戦略を生み出した点で、セイバーメトリクスは野球を「データのスポーツ」へと進化させたと言えるでしょう。

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セイバーメトリクスの指標

セイバーメトリクスでは、選手の貢献度をより正確に表すために多くの得点との相関がある指標が考案されています。

相関を表す相関係数とは、2つの数値データの関係の強さと方向を表す指標です。相関係数は-1.00から+1.00の範囲で示され、+1.00に近いほど強い正の関係を意味します。

セイバーメトリクスで代表的なものがOPS(出塁率+長打率)です。OPSは得点との相関が非常に高く、NPBでは2008〜2017年の10年間で相関係数0.92という高い一致率を示しています。

出塁率(OBP)は「(安打+四球+死球) ÷ (打数+四球+死球+犠飛)」で計算され、長打率(SLG)は「塁打数 ÷ 打数」で求められます。出塁率(OBP)と長打率(SLG)を足したOPSは、計算が単純でありながらも選手の得点能力を評価できる重要な指標です。

また、OPSをリーグ平均100として指数化したOPS+は、異なる時代や球場間でも比較できる便利な数値です。OPS+が150なら、平均的な打者よりも50%高い得点力を持つことを意味します。

その他にも、出塁率を重視したwOBA(加重出塁率)や、打撃・守備・走塁を統合的に評価するWAR(Wins Above Replacement)などが存在します。

セイバーメトリクスの指標によって、従来評価されにくかった「出塁率などの地味な貢献」も数値化され、例えば打率は低いけれど出塁率が高いカイル・シュワーバーなどの選手が正当に評価され出しています。

ここまでWARやセイバーメトリクスを解説してきましたが、
「結局、セイバーメトリクスってどう広まったの?」
と聞かれてスパッと答えられる人は少ないと思います。
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セイバーメトリクスを普及させた実話「マネーボール」

上の動画は実話をもとに公開された映画「マネーボール」の予告編です。

セイバーメトリクスが広く知られるようになったきっかけが、2000年代初頭のオークランド・アスレチックスによる「マネーボール革命」です。

年俸総額が30球団中28位と資金力の乏しいアスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンは、年俸の高いスター選手を獲得できない状況下で、セイバーメトリクスを用いた戦略に活路を見出しました。

ビリー・ビーンは出塁率やOPSやWARなどセイバーメトリクスの指標が良いにもかかわらず、見た目や評価の低さから市場価値が安い選手を集め、チームを再建。

2002年シーズンには、当時アメリカンリーグ新記録の20連勝を達成し、さらにシーズン103勝を挙げて地区優勝に導きました。

この実話をもとに2011年に公開された映画「マネーボール」は、ブラッド・ピット主演で大ヒットを記録し、セイバーメトリクスの有効性を世に知らしめました。

劇中では「選手を顔やフォームではなく数字で見ろ」というセリフが印象的に語られています。アスレチックスの成功は、その後のMLB各球団の編成方針を変え、データ分析専門部署の設立を促しました。

現在では、セイバーメトリクスの考え方がスカウティングや契約交渉にも浸透しており、野球界に与えた「マネーボール」の影響は凄まじいものがあります。

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WARとは何か?何を評価する指標か

WARは選手の総合的な貢献度を示す重要な評価指標です。ここでは以下の順に解説します。

  • WAR(Wins Above Replacement)の定義と計算
  • fWARとrWARの違い
  • WARのメリット

WAR(Wins Above Replacement)の定義

WARとは「Wins Above Replacement」の略称です。代替選手、つまり控えレベルの選手と比べてどれだけ勝利数を増やしたかを示します。

打撃、走塁、守備、投球などすべての要素を数値化し、統合して算出します。一般的に代替レベルのチームは勝率が約.320とされ、162試合で52勝程度しかできません。

基準と比較し、WARは選手がどれだけ勝利に貢献したかを数値化。打率や本塁打のように一側面だけではなく、総合的に選手の価値を評価できる点が特徴です。

ここまでWARやセイバーメトリクスを見てきましたが、実はセイバーメトリクスの起源は20年以上前にあります。
2002年、MLBアスレチックスは年俸総額30球団中28位という“貧乏球団”でした。ところがセイバーメトリクスを導入した結果、103勝・リーグ記録の20連勝を達成します。
この実話を描いたブラッド・ピット主演映画『マネーボール』は、データが野球を変えたことがわかる名作です。
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fWARとrWARの違い

WARには主にfWARとrWARの二種類があります。

fWARは野手の守備をUZRで評価し、投手はFIPをベースに算出する方法です。fWARは守備の影響を取り除けるため、理論的に投手の純粋な力を測れる指標です。

一方、rWARはBaseball Referenceで用いられる算出方法です。守備はDRSを使用し、投手は実際の失点ベースで評価する点が異なります。rWARは実際の試合結果に基づいた評価で、現実に近い数字を出すと言えます。

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WARのメリット

WARの最大のメリットは1つの数値で総合的な価値を比較できる点です。野手と投手を同じ基準で評価できるため、MVP投票や殿堂入り議論で活用されます。

また、WARは契約交渉や年俸評価でも重要な基準とされています。近年では「1WARは数百万ドルの価値」とも言われています。

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WARへの批判的な見方

WARは総合的な評価指標として広く利用されていますが、決して万能ではありません。fWARrWARの算出方法には違いがあり、同じ選手でも数値が異なることから「どちらを信じるべきか」と疑問を持つ声も多い事実があります。ここでは以下の順でWARへの批判や限界を整理します。

  • WARの限界
  • 「WARは出場機会で増える」「見かけ倒しでは?」との批判

WARの限界

WARは便利な指標ですが、限界も明確で、まずfWARとrWARで守備評価の基準が異なるため、選手の数値が一致しません。

UZRを使うfWARと、DRSを用いるrWARでは同じプレーを評価しても結果が変わります。また、投手の評価方法にも違いがあり、FIPを採用するfWARと実際の失点を考慮するrWARでは数値に差が出ます。

さらに、WARは環境要因やチーム状況を完全に反映できません。球場の広さや守備陣のレベルが選手の数値に影響するため、単純に比較することには限界があると言えるでしょう。

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「WARは出場機会で増える」「見かけ倒しでは?」との批判

WARは積算型の指標なので、出場機会が多いほど数値が増えやすい特徴があります。そのため「レギュラーで出続ける選手はWARが高くなるが、本当に実力差を反映しているのか」という批判もあります。

例えば、シーズンを通して安定して出場する選手は、突出した打撃成績がなくてもWARを積み上げることが可能です。そのため「見かけ倒し」と捉えられることがあります。

さらに、短期間で圧倒的な成績を残す選手よりも、平均的な活躍を続けた選手が高く評価されるケースもあります。

こうした点から、WARは選手評価の一助にはなるものの、万能な指標ではなく、OPSや防御率など他のデータと併用してこそ、正確な選手の評価につながると言えるでしょう。

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エドガー・マルティネスの経歴や年度別・通算のWARなどの成績

次の動画はエドガー・マルティネスのホームランの映像です。イチローの盟友で、指名打者として殿堂入りを果たしている強打者です。

エドガー・マルティネスはキャリアハイのシーズンを含め通算成績でも素晴らしい記録を残しています。ここでは以下の順に解説します。

  • エドガー・マルティネスの経歴・契約・年俸
  • エドガー・マルティネスの年度別のWAR
  • エドガー・マルティネスの通算の打撃成績

エドガー・マルティネスの経歴・契約・年俸

エドガー・マルティネスは1963年にニューヨーク州で生まれ、プエルトリコで育った右打ちの強打者です。1982年にシアトル・マリナーズと契約し、1987年にメジャーデビューを果たしました。

現役期間は1987年から2004年までの18年間で、すべてマリナーズでプレーしたフランチャイズプレイヤーです。通算成績は打率.312、本塁打309本、打点1261、出塁率.418、長打率.515を記録し、OPS.933と圧倒的な打撃力を示しました。

1992年と1995年には打率.343と.356で2度の首位打者を獲得し、出塁率.479を記録した1995年はWAR7.0を叩き出しています。主なポジションは三塁手から指名打者(DH)に転向し、以降はMLB史上初の本格的な指名打者として評価を確立しました。

1995年以降の指名打者としてのWAR合計は40以上に達し、打撃のみでチームに多大な貢献を果たしました。年俸はキャリア終盤の2003年において約700万ドルに達し、チーム内でも高水準を維持。マリナーズはその功績を称え、2004年に最優秀指名打者賞を「エドガー・マルティネス賞」と改称しています。2019年には通算WAR65.5を評価され、アメリカ野球殿堂入りを果たしました。

そんなエドガー・マルティネスが殿堂入りするほど今や人種の壁はないメジャーリーグ。しかし、80年前、その礎を築いたのがジャッキー・ロビンソンでした。
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エドガー・マルティネスの年度別のWAR

年度別のfWARrWARは以下の通りです。

シーズン チーム fWAR rWAR
1987SEA0.30.3
1988SEA-0.1-0.1
1989SEA0.50.5
1990SEA5.55.6
1991SEA5.76.1
1992SEA6.06.5
1993SEA0.20.2
1994SEA3.03.1
1995SEA7.07.1
1996SEA5.96.5
1997SEA6.16.2
1998SEA5.55.6
1999SEA5.34.9
2000SEA5.35.7
2001SEA4.74.8
2002SEA2.12.6
2003SEA2.73.3
2004SEA-0.5-0.3
通算SEA 65.568.4

1987年から1989年までは出場機会が限られ、WARは0.3前後にとどまりましたが、1990年に5.5を記録し、リーグ屈指の三塁手として評価されました。1991年も5.7、1992年には6.0と高水準を維持し、打率.343と46二塁打で球団初の首位打者を獲得しています。

1993年は故障により0.2と低迷しましたが、1995年には打率.356、出塁率.479、OPS1.107という驚異的な数字でWAR7.0をマークし、MVP投票3位に入りました。その後も1996年5.9、1997年6.1、1998年5.5と、30代後半にして安定した成績を残しています。

1999年以降も5前後のWARを維持し、37歳の2000年には打率.324、145打点でWAR5.3を記録しました。晩年の2003年でも2.7を残し、40歳を超えても高い出塁率と長打力を維持しています。

指名打者として出場が中心でありながら、通算で65.5というWARを残した点は特筆すべき実績です。一般的に守備の貢献が少ないDHでこれほどのWARを残した打者は稀です。

ここまでWARやセイバーメトリクスを解説してきましたが、
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エドガー・マルティネスの通算の打撃成績

エドガー・マルティネスの通算の打撃成績は次の通りです。

シーズン チーム 打率(AVG) 打点(RBI) 本塁打(HR) 出塁率(OBP) OPS
1987SEA.37250.413.994
1988SEA.28150.351.758
1989SEA.240202.314.619
1990SEA.3024911.397.830
1991SEA.3075214.405.857
1992SEA.3437318.404.948
1993SEA.237134.366.744
1994SEA.2855113.387.869
1995SEA.35611329.4791.107
1996SEA.32710326.4641.059
1997SEA.33010828.4561.009
1998SEA.32210229.429.993
1999SEA.3378624.4471.001
2000SEA.32414537.4231.002
2001SEA.30611623.423.966
2002SEA.2775915.403.888
2003SEA.2949824.406.895
2004SEA.2636312.342.727
通算SEA .312 1261 309 .418 .933

通算打率.312、出塁率.418、長打率.515、OPS.933という数字は、打撃技術と選球眼の良さを示しています。通算本塁打309本、打点1261、二塁打514本を記録し、特に四球1283は三振1202を上回っています。

1990年代後半から2000年代初頭にかけてはOPS1.000を超えるシーズンが6度あり、打撃における安定感は同時代の強打者フランク・トーマスやジェフ・バグウェルにも匹敵しました。1995年の出塁率.479、OPS1.107は右打者として異次元の成績で、wRC+182という驚異的な指標を残しています。

走塁面では通算盗塁49と多くはありませんが、走塁ミスが少なく堅実なプレーを見せました。守備面では三塁手として通算守備率.946を記録した後、DHとして長年プレーし、打撃に専念することでキャリアを延長しました。

通算WAR65.5は、守備が評価されにくい指名打者としては異例の高さです。18年間のキャリアをマリナーズ一筋。イチローがメジャー記録となるシーズン262安打を達成した2004年に引退し、背番号11がマリナーズの永久欠番となりました。

ここまでWARやセイバーメトリクスを見てきましたが、実はセイバーメトリクスの起源は20年以上前にあります。
2002年、MLBアスレチックスは年俸総額30球団中28位という“貧乏球団”でした。ところがセイバーメトリクスを導入した結果、103勝・リーグ記録の20連勝を達成します。
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エドガー・マルティネスは殿堂入りするに違いない【まとめ】

エドガー・マルティネスは、打撃技術と出塁能力の高さでメジャーリーグ史に名を刻んだ指名打者です。通算打率.312、出塁率.418、OPS.933、WAR65.5という数値は、守備のないDHとしては異例の高さであり、まさに「打撃職人」と呼ぶにふさわしい成績です。

1995年には打率.356、出塁率.479、OPS1.107を記録し、マリナーズのポストシーズン進出に大きく貢献しました。通算309本塁打、1261打点、四球1283という精密な打撃スタイルは、後のイチローにも影響を与えたとされます。生涯をマリナーズ一筋で過ごし、2019年に殿堂入りを果たしたエドガー・マルティネスは、数字とともに誠実なプレーで球史に残る存在です。

そんなエドガー・マルティネスが殿堂入りするほど今や人種の壁はないメジャーリーグ。しかし、80年前、その礎を築いたのがジャッキー・ロビンソンでした。
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なお、当ブログではイチローのWAR大谷翔平のWARについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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